コラム345 <ケータイ・スマホの苦痛>
ケータイのうっとうしさが年々増加の一途を辿(たど)っていく。不自由な身体で電話の間を、あっちに動き、こっちに動くだけで息が切れる。移動するのがやっとなのだから・・・。話すだけでも息が切れる。椅子に腰掛けていても30分が限界だ。だがそんなこと相手が知る由もない。だから平気で長話しする。
結果、便利が苦痛になることの方が、私の場合圧倒的に多いのである。たまらない!
山中に行けば、静寂な時間が手に入るかといえば今は大違いだ。体調が悪い時などは、たて続けに電話がかかってきたりすると、〝どうでもいいから、静かに一人にしておいてくれ!〟と叫びたい気分になる。自分がなってみないと判らないことだけに、病んだ人間の心中を汲むとはなかなかできないことだと痛感している。ちょっと昔でいえば〝電話魔〟と呼ばれておかしくないような人間が今や大勢いる。嘆(なげ)かわしいことだ。