コラム236 <こんな人がいたら、その人へ>
〝病面(やまいづら)してるなあ!〟
〝そんな顔を見て喜ぶ人がいるかい?〟
自分に問いかける。特に苦しかった朝など、辛い顔をしているの、当然だよな。
片手でブリブリと顔を洗い、気合を入れる。部屋に戻り、そのあとストレッチ、スクワット、その他一通りの自主トレメニューをこなし、最後に広間を五廻り歩く。辛い時は三廻り。
〝さあ、今日一日の命の始まりだ!〟
コラム235 <何事も口で言う程、容易(たやす)くない?>
人はしばしば、〝何事も口で言う程容易くはない〟などと言うけれど、果たしてそうだろうか。それは逆に、人間の口(言葉)が年々軽くなっていることの裏返しではないのか?
古典も売れない。
急須も売れない。
本に親しむ人がそれだけ少なくなった、ということだ。
古典も茶も、深く味わう人がそれだけ少なくなった、ということだ。
素晴らしい古典文化、生活文化を持つ日本にありながら実に勿体無いことだ。
コラム234 <病について>
治すは人間の意志
治るは天の意志
奇跡は、この二つが合わさった時
自分に苛立ち、人に苛立ち、事に苛立って気が萎(な)えることもあるだろう。本当のところ全ての苛立ちは自分への苛立ちなのだ。
死んだ方がましだと思うことすらあるだろう。
コラム233 <偉い人になることと、りっぱな人になることと>
慢(おご)らず、誇(ほこ)らず、偉(えら)ぶらず
ありのままに素直に生きよう
私は若い時分に師匠の奥様から諭された。
〝偉くなることと、りっぱな人になることと
若い時は同じこととよく感違いするものよ。
だけどこの二つは違うことなの。偉くならなくてもいいから、
りっぱな人におなんなさいよ〟