コラム378 <新緑の中のキジバト君>
朝陽に照らされて、梢の影が障子に揺れる。自室の明り障子を開けたら萌黄色に輝く若葉がなんとさわやかで美しいことか。
そこにキジバトが飛んできた。
私はベッドに腰掛けトレーニングをしながら
〝オハヨウ!ハーちゃん!〟
キジバト君は梢(こずえ)の上でスクワットしながら
〝ホゥ、ホゥ、ホゥ、ホゥッ〟
〝私と一緒にトレーニングしてるのかい?〟
〝ホゥ、ホゥ、ホゥ、ホゥ〟
春の爽やかな風と共にいると
〝よくがんばってますね〟
と云われているような気分になって、私は
〝ハト君、ありがとう!
ところで今日は相棒はどうしたんだい?〟
と言った。