2021年3月8日月曜日

 コラム207 <私は臨床体験派 その②>

 ③エアコン暖房と床暖房

 さて、どちらが快適かと思い、代わる代わるつけて寝てみた。床暖房の方はその上に布団を敷いて寝ても、うっかりそのまま床の上で寝ても、朝のめざめに不快感は無かった。一方、エアコンの方はノド・ハナが乾いて快適とはいえなかった。エアコンも日進月歩だからこの辺のことは今は改善されているのかもしれない。エアコンはどうしても送風しなければならないから原理的にオンドルに近い床暖房がエアコンに勝るのは当然かもしれない。


 ④住宅に関係はないが、ついでに以前、薬について書いた
<コラム204,205>が、大して効きもしないのだから実験的にすべての薬をやめてみようと思い立った。その結果を報告する。

 夜中トイレに起きようとしてベットの上で体を起こしたら、めまいとはきけでふらついて、とても起きられない。しばらく休んでは二度三度と試みたが、その症状はおさまらない。とはいえそのまま立ち上がってトイレに行っては途中で倒れること必定だ。マヒ側の左足も硬直して棒のようになっている。肩・腕のシビレからくる苦しさも半端ではない。これは新たに脳梗塞でも起きたかと思い、なにせ夜中の三時半頃のことゆえ、ビックリするだろうとしばらくがまんしていたがこれはダメだと別棟で休んでいる連れ合いをケータイで起こして来てもらった。バナナ少々、経口水、夜の薬を飲み、静かな音楽をかけてもらって1時間ほどしたらやっとトイレに行けるまでになった。今思えばそれまでが傑作だった。連れ合いが持ってきたステンレスボールは大き過ぎて両足の股間に入らない(大は小を兼ねるとでも思ったのだろう)。二まわり程直径の小さいタテ長のものを持ってきてもらってやっと用を足した。ステンレスボールで用を足す気分もあまりいいものではないが、そんなことを言っていられる場合ではない。それでもいくら何でも連れ合いの前だから緊張してかスーッと出てこない。遠慮がちにチョロチョロ出るのだがそれでも助かった。もう使うことはないだろうと尿器を本部に置いてきてしまったからステンレスボールと相成ったのである。油断大敵:これで学んだのは効かなさそうに見えても一気にすべての薬を止めるといった馬鹿げたことはやめた方がいいということだ。効いていなさそうでいて、抑止にはなっているのだ。やはり、やめる時には医師の意見を聞いた方がいい。薬全面中止の臨床実験は一夜にして挫折した。