2021年2月8日月曜日

 

コラム203 <戦争>

  人間は残酷な戦争をいつまで繰り返すのだろう。地球が、人類が滅びるまで永久に止(とど)まらないのだろうか。今日の言葉で言えば、憎しみ・悲しみ・惨酷・悲惨のクラスター,パンデミックを生むだけで、いまだ恒久平和を生んだことがないというのに……

 第二次世界大戦では日本人だけで300万人が死んだという……この悲しみと苦しみの拡がりはどれ程埋めがたいものであったろう。この美しい自然に恵まれた奇跡の星・地球上で兵器を開発する科学技術者達は人間を殺すための高度な殺戮兵器を、どこまで開発し続けるつもりなのだろう。

  そんなことを思いながら寝ついた。一夜が明けて障子越しに朝陽が差し込んできた。障子越しに野鳥達の囀(さえず)りが聞こえてくる。枝から枝へ飛び交う影が明り障子に映る。枯枝に残る木の実でもついばんでいるのだろうか。
 野鳥達は兵器を作ったり開発したりはしない。残酷も悲惨もつくったりはしない。神様が作ったままに、期待したままに生きている。これが平和というものではなかろうか。