2015年11月9日月曜日


コラム 10 <天に音楽ってあるのかなぁ>  

 天国に音楽ってあるのかなぁ。いま、いい音楽をかけているけれど、願えば天まで届くのかなぁ・・・・・。
 もし天国に音楽があるとしてもハードロックやヘビーメタルはないだろうな・・・・・・。あっても、きっと静かな音楽に違いない。
 多くの人がなぜバラードに魅かれるかなんて、いくら考えたってわかりゃしないけれど、天で聴いた音楽への郷愁であるかもしれない。 

 こんなことを思ったのも、”一緒に学ぼう“という気持で人間の真理を学んで一段悟ることができたなら、その悟りがあの世でまだ救われていない縁ある霊のもとに届く、ということを聞いたからなんだ。我々が追善供養などと呼んでいるものも、本来はそのような類のことなのかもしれない。あの世には真理の本などというものは無いようだし、だからこの世に生ある者が代わりに学んで、成長しなきゃならないんだ。それが念波にのって届く。
 ところでこれが逆になったら、どういうことになるんだろう。人間の精神は衰退に衰退を重ねることになるんじゃないか。現代の人間崩壊の兆しは、まさにそうしたところから起きているのではないかと思う。人間精神のデフレ・スパイラル・・・・・。 

 標高1600メートルの山中で見上げる星空は、キラッキラッと輝いてとても美しい。夜に私が聴くのはもっぱらジャズだけれど、星にまつわる曲名が多いのに気づく。 

 WHEN YOU WISH UPON A STAR
     ケニー ドリュー トリオ
     ウィントン マルサリス
 STELLA BY STARLIGHT
     ハンプトン ホーズ トリオ
     キース ジャレット
STARDUST
     クリフォード ブラウン
     ブランフォード マルサリス
STAIRWAY TO THE STARS
     バーニー ケッセル
     ニューヨーク トリオ
等々 

元はどんな曲であったのか詳しくは知らないけれど、人はなぜか星空の美しさに魅せられ、星に想いを馳せる。我々の心の故郷と関係しているのだろうか。この理由もまた謎のままだ。