コラム 10 <天に音楽ってあるのかなぁ>
天国に音楽ってあるのかなぁ。いま、いい音楽をかけているけれど、願えば天まで届くのかなぁ・・・・・。
もし天国に音楽があるとしてもハードロックやヘビーメタルはないだろうな・・・・・・。あっても、きっと静かな音楽に違いない。
多くの人がなぜバラードに魅かれるかなんて、いくら考えたってわかりゃしないけれど、天で聴いた音楽への郷愁であるかもしれない。
こんなことを思ったのも、”一緒に学ぼう“という気持で人間の真理を学んで一段悟ることができたなら、その悟りがあの世でまだ救われていない縁ある霊のもとに届く、ということを聞いたからなんだ。我々が追善供養などと呼んでいるものも、本来はそのような類のことなのかもしれない。あの世には真理の本などというものは無いようだし、だからこの世に生ある者が代わりに学んで、成長しなきゃならないんだ。それが念波にのって届く。
ところでこれが逆になったら、どういうことになるんだろう。人間の精神は衰退に衰退を重ねることになるんじゃないか。現代の人間崩壊の兆しは、まさにそうしたところから起きているのではないかと思う。人間精神のデフレ・スパイラル・・・・・。
標高1600メートルの山中で見上げる星空は、キラッキラッと輝いてとても美しい。夜に私が聴くのはもっぱらジャズだけれど、星にまつわる曲名が多いのに気づく。
WHEN YOU WISH UPON A STAR
ケニー ドリュー トリオ
ウィントン マルサリス
STELLA BY STARLIGHT
ハンプトン ホーズ トリオ
キース ジャレット
STARDUST
クリフォード ブラウン
ブランフォード マルサリス
STAIRWAY TO THE STARS
バーニー ケッセル
ニューヨーク トリオ
等々
元はどんな曲であったのか詳しくは知らないけれど、人はなぜか星空の美しさに魅せられ、星に想いを馳せる。我々の心の故郷と関係しているのだろうか。この理由もまた謎のままだ。