コラム308 <漢字に遊ぶ その④:感謝の意味するところ>
諦めもせず 期待もせず 期待もせず、と云うのは正しくないな。 無心で、と云った方がぴったり来る。 毎日坦々とリハビリトレーニングに励む。
この5年間、実に多くの人の世話になった。見舞ってくれた人、励ましてくれた人達を含めると、数えきれないほどだ。どれほど感謝してもし切れない。
感謝の意味はありがたく感じる、思うということだが、人の顔を思い浮かべている内に、興味深く思われてきたのは感謝という言葉に謝(あやま)る、という字が入っていることだ。〝ごめんなさい・・・〟という気持が含まれていることにはじめて気がついた。
「謝」という字について『漢語林』にはやはり
礼を述べる
あやまる、わびる の二重の意が書かれている。
因(ちな)みに「謝意」とは
①お礼の心
②おわびする心
とある。事実、感謝の気持にはさまざまな意味で、おわびする心が含まれている。振り返ってみると、そのことがよく判る。