7月下旬に山中入りしてから約1ヶ月後の8月26日土曜日、この夏はじめての夕焼空を見た。
今年の夏は雨々々の連続で、まるで梅雨月のようであった。見慣れていたはずの夕焼は心が夕焼色に染まる程美しかった。
都市社会に生きていると、こうした深遠な静寂に包まれることがほとんど無い。そんな中では自然への畏敬の念を抱くことも少ないだろう。人間存在の大きさも、小ささも胸に迫ってくることは無いだろう。心の動脈硬化症!・・・・・ふとそんな言葉が胸を過(よぎ)った。
翌8月27日日曜日の朝は気温が12度まで下った。知らぬ間に、もう秋が近づいている。