我々は毎日食事をします。
だからしばしば〝腹がへったァ!〟などといいます。
しかし、心の食べものの方はよく忘れます。
〝心がへったァ!〟などとは、まずいいません。
体の糧を摂らなければやがて死んでしまうように、心の糧も摂らなければ、我々の心はやがて死んでしまいます。死なないまでも栄養失調に陥ります。このことに我々は明確に気づく機会がありません。体より先に心が死ぬということは、大いにあり得るのに・・・・・。
心の死とはどういうことを言うのでしょうか?
それは〝幸せ、不幸せの原因は心です〟(―マハトマ ガンディ―)という真理を放棄することであり、世俗的なことばかりをいかに満たしても生の充実はやってこない、という内なるささやきに耳を傾けることを止めることです。
毎日忘れずに食事を摂るように、心の方にも毎日栄養を与えたいものです。