2026年3月30日月曜日

 コラム463 <茶を入れるは、心を入れることなり> 



 茶を入れるは、心を入れることなり

 茶を点(た)てるは、さらにその上をゆくこと忘れるべからず


  客を迎えるは、その人のすべてを迎え入れることなり

  余分のモノを整理し、清掃を怠らず

  茶の湯の道具はそれらの心の化身なり。


 人を迎えるは、一輪の花の命、一枝の花の真(まこと)をもって

 美中に人を迎え入れることなり。

 眼は勿論のこと身体と心をも美の感覚をもって満たすべし。


  萎(しお)れた一輪の花は人の心を萎(な)えさせる。

  萎れた一枝の真は人の命をも萎えさせる。


 現代はいい茶葉も急須の名工も必要としなくなった。何と悲しいことではないか。