2024年9月9日月曜日

 コラム390 <若い時分からの私の人生目標②> 


 これも私の学生の頃か白井研究所に入りたての頃に思ったことだ。その頃は吉野屋の牛丼が大はやりで、よく食べた。その思ったことというのも妙なことだ。


 〝将来えらくなって吉野屋に入るのに抵抗を感じるようになったら、私の人生は終わりだ!〟


というものだった。新橋駅前の吉野屋に入った時に思ったことだった。だからという訳ではないが、今でも時々食べる。当時のことが想い出されて懐かしくなる、というよりも単純にうまいからだ。住まい塾を始めた頃、縁のあった高級料亭で、高級ブランド牛のスライス肉がのせられた牛丼ランチ(当時の値段で一杯1800円か2000円だったと記憶している)をご馳走になったことがあったが、やっぱり牛丼は、クズ肉のようなもので作られたものの方がうまい。今でもそう思う。


 人生目標という程の大げさなことではないが、若い時には若い時なりにおもしろいことを本気で思うものだ。そこに自分らしい大事な種が隠されているかもしれない。