コラム349 <救急車内にも笑いあり その②>
転倒と言えば、これまで幾度転倒したか知れない。コンクリートの床に頭をぶつけること三回、庭先のごろた石に頭をぶつけて流血三回、その他山中での散歩中や室内での転倒を数えると20回ではきかないかもしれない。強打した時などその都度MRIを撮って確認したが、私の頭の骨は脳内と同様よほど固く出来ているらしく、異常が見つからない。〝こんどは石の方を割ってやる!〟と豪語したほどである。
今回は脳梗塞と硬膜下血腫が疑われたが、特別新しい徴候は見当たらないという。自分では頭、肘、肩、尻、手首などさまざまなところを打撲しているから、身体全体のバランスが崩れていると感じる。左マヒ側の関節や筋肉のひきつれが強烈で、これを加速させたのは、明らかに三回のコロナワクチンの接種である。
〝笑いは副作用のない薬〟というがどんな中にも笑いの種はある。笑える時は笑うことである。それにしても長く続くこの苦しさには、さすがに私もへこたれそうである。