2022年7月25日月曜日

 コラム279 <何を目標にすれば、地球を救う道が開けてくるか ── その③>

       ── 持続可能(サスティナブル)な使い方──

 

 地下水は無尽蔵にあるのではない。

 いい水があると聞けば、私企業が権利を得てどんどん、しかも無料で汲み上げ、商品化(ペットボトル化)する。きれいでうまい地下水、湧水を生むには、何十年、何百年とかかる。故に環境保全を厳しくし、使用量の限度を設けることが必要である。消費を地球の力の限度内に納めなければ、やがて枯渇する。


 日本ではただ同然に考えられてきた水の無駄な使用を控えること。

 〝水の都〟パリ

 〝水の都〟ヴェニス

といった景観上の美しさばかりでなく

 〝地下水の都〟日本

 〝湧水の都〟日本

とでも呼ばれるようになったら、さぞかし痛快なことではないか。この目標を掲げるに適した国は、そう多くはない。

 鉱物資源に乏しく、核ミサイルも持たない国日本は、こうした面で世界のモデルになれるのではないか。これは国及び国民の決心さえあれば、可能なことである。

 少なくともプーチンの野望より、はるかに平和な目標である。