2025年1月20日月曜日

 コラム409 <平和 ①> 


 最近の世界情勢・世相を見ていると、この地球上のどこに平和があるのかと思えてくる。戦さは大昔からあったし、ロシアや英国、スペインに限らず領土を拡大し、大帝国を夢見た国はいくらでもある。この日本だって大日本帝国を夢見た時代があったあったではないか。

 昔と違っているのは一国どうしの戦いでは済まず、今は見える形であろうと見えない形であろうと多くの国が半強制的に巻き込まれていくところにある。日本は戦争をしていないような顔をしているが裏で巨額の軍事費を自国のみならず他国にも拠出しているではないか。

 ならば未開の地に平和があるだろうか?廃村に近い、人の少ない寒村になら平和があるだろうか?

 人間社会に限ったことではない。ニワトリもブタも牛も伝染力の強い病にかかれば、人間様は日ごろの恩をすっかり忘れて、処分という言葉を使って大量殺戮(りく)を行って平気だ。







 時々考える。人間は他の動物より高位にある、と思い込んでいるからこのようなことが平気で行われるのだが、もしも人間より高位の動物が現れて、立場が逆転したらどんなことになるだろうか・・・と。

 鳥インフルエンザはしばしばだし、狂牛病しかり、豚だってこれまでどれほど殺されただろう。