2024年8月19日月曜日

 コラム387 <政治不信③> 


 人間崩壊とさえ思わせられる事件が世界各地で起きている。そんな中我が国にも重要課題が山積している。

 ・食糧自給率をどのように高めていくのか

 ・環境破壊問題

 ・水問題

 ・エネルギー問題

 ・原発の危険性/長年具体化されないままの廃棄物処理問題

 ・原発ムラと呼ばれる闇社会では国家予算の巨額の無駄ガネが蠢(うごめ)いている。

 ・毎年度末の予算消化という名の巨額の予算浪費

 ・天下り問題だって大きな問題だ。

必要な人材が有効に登用されるのならばまだしも、

  慣例化した官僚達の地位を利用した形式天下りは、

国税の浪費、国民の納める税の無駄使いである。

 ・教育の世界は金に美しいか?

教育というより、年々経済事業の性格を強めていないか?

その他挙げればきりが無い。だが何といっても第一には人間の根幹たる心のあり様を民族としてどのような方向に育んでいこうとしているのか、という問題だ。学歴社会・経済社会一辺倒のようなありさまでいいのか?


 秋田県男鹿半島の基部にあった潟湖(せきこ)八郎潟。琵琶湖に次ぐ我が国2番目の広さを誇った良漁場が大規模機械化農業の名の元に国家プロジェクトとしてその8割が埋め立てられた。私が中学か高校生の頃ではなかったかと思う。それが定着安定する間もなく、国は減反政策に転じた。漁民の仕事を奪い、その補償金、埋立工事に巨額の投資をし、入植者を募り、あげくの果ての結末は多くの土地成金を生んだに過ぎなかった。この問題が大きく騒がれなかったのは口封じに有効な程巨額の金が投入されからに違いない。これなど貧困な政策のほんの一例である。このプロジェクトの最初から最後までに注がれた費用の総額は、いくらになったものだろうか。検証と反省がその後の事業に役立っていればいいのだが、その気配さえ無い。