コラム247 <苛立ち、心乱れる時>
苛立ち、心乱れる時だけではない。一日の生活の節目節目に、この鈴(りん)を打つ。長く細い透明な音が〝そんなことでは駄目だよ〟と我が心を諫(いさ)めてくれる。
どころではない。五省も六省も必要とするのである。それでもなお足りない程である。気づいたたびごとに、鈴を打つ。
※因(ちな)みに三省(さんせい)とは
・人のためを思って真心からやったか
・友達と交わって嘘いつわりはなかったか
・まだ習得しないことを人に教えるようなことはなかったか
(『論語 一日一語』伊與田覺監修より)
のことだそうである。