コラム421 <馬場邦男は不死身です!その①>
馬場さんとは八ヶ岳の別荘仲間である。何をやっても様になり、カッコよかった。バンジョウを弾き、トヨタの黄色のランドクルーザーに乗り、オートバイを乗り廻し、黒いドーベルマンのような犬と共に散歩して歩く姿も様になっていた。
その馬場さんがオートバイでカーブにさしかかって、左側にバンク(傾けてヒザを広げる)したその時、対向車のダンプが突然現れて接触し、左ヒザの骨を砕いた。粉砕骨折だった。(幸いにもヒザそのものをはずれて少し下部だったらしい。)その勢いで飛ばされたのだろう。ヘルメットは割れ、脳挫傷にまで及んでいたと云う。
その話を聞いた時、再起不能と思われたが、諏訪の日赤病院で月に4度の手術を受け、5か月間の入院、続いて回復期半年間の車椅子を使いながらのリハビリ、その間もその後も自主トレに努めたに違いない。そうした経過を経て見事、退院してきた時に届いたのが上記一行文のカードであった。このように何をやってもスマートだった。