2019年12月16日月曜日


コラム143 <人の心に4つあり>

 大分前のことであるが、あるTV番組で古い野仏だったかに刻まれていた言葉で、以来忘れられない言葉となった。
 そこには
   〝人の心に4つあり 裏と表と陰と底〟 
とあった。

あるいはひらがなだけであったかもしれない。
あの世に持っていけるものは心だけだと言われる。地位・財産・名誉・権威・権力……勿論お金などいくらあっても持っていけないぞ。そんなものに執着していたら荷が重過ぎて昇天できない原理なのだろう。

どんな人が、どんな思いで刻んだものだろう。あの世に持っていけるものは心だけ。その心の中でも美しい心根・やさしい心根 即ち上の4つでいえば心の底の部分に当たるところだけではないのか……私は最近そう思うようになった。
脳卒中ばかりでなく病に伏すと人は人の心のありように鋭敏となる。

美しい心根は平和の元()
死ぬまでの人生をかけて、そんな人間になりたいものだ。