2017年4月24日月曜日

コラム 86  侘びた生活  

菜の花を食べて、春の気分です。
飯も土鍋で炊くようになりました。
残ったおこげの冷や飯も、茶漬にして・・・・・。
普通のお坊さんより、はるかに侘びた生活です。
いよいよ良寛さんの気分です。
 
 

2017年4月17日月曜日

コラム 85  湯タンポ凍結  

4月上旬山小屋に着いたら、布団の中で湯タンポがガチガチに凍っていました。3月、水を捨てるのを忘れて下山したからです。
ゴム製でよかったぁ・・・・・これが融通のきかない金属製かプラスチック製であったなら破裂していたに相違ありません。
この辺の寒い時期の凍結力は半端じゃありません。鋳鉄の水道管など真っ二つ、花瓶は粉々、あんなに口の開いているバケツをさえ破壊してしまうんですから・・・・・。
こんな小さなことにおいてすら、自然の力とは大変なものだと驚かされます。
 

2017年4月10日月曜日

コラム 84  春のさえずり  

野鳥たちも春の訪れを感じているのだろう。
残雪の中、ミソサザイがけんめいに鳴いている。
里はもう桜の季節だというのに標高1600メートルの私の山小屋周辺の朝夕はいまだ零下に達し、山肌には雪が残る。消えるには4月いっぱいかかるだろう。
雪が融けても、土中深く1メートル程は凍土のままだ。この凍土がゆるむ5月中旬頃から樹々が一斉に芽吹き始めるのだが、それまでの厳しい季節をよくも生き抜くものだと感心させられる。 


そんな自然への讃歌のように、山中にミソサザイの透明な声が冴え渡る。自然は、このミソサザイの美しいさえずりによって長い冬の眠りから目ざめるのではないかと思われる程だ。
見たところ茶褐色のかわいい鳥だ。こんな地味な姿にして、この艶やかな囀り。
「天は二物を与えず」とはよく言ったものだ。この小さな野鳥にも自然界での大きな役割がしっかりと与えられている。

2017年4月3日月曜日

コラム 83  夕陽さん  

 
夕陽さん
山の向こうに
お見送り