2016年6月27日月曜日


コラム 43 <やたらと電話営業するなかれ!> 

片っ端から電話をしているようだ。
電話帳に載せていないこの山小屋の電話番号をどこでどう知るのだろうか。 

山中、柳宗悦の『茶道論』を静かに共感をもって読んでいるところに、電話が鳴った。かわいげな若い女の声である。 
〝オソレイリマス、TVショッピングの○□デス・・・・・
         タダイマ吉野家ノ牛丼ノ特別キャンペーン実施中デ・・・・・〟
 TVでなくともTVショッピングなんだな・・・・・そんなことはともかく、どうでもいいから勘弁願いたいねえ、こういうの・・・・・。
 ここをどこだと思っているんだ!と怒ってみたところで電話の向こうにそんなこと、判るわけがない。
 
 人里離れた静寂な山中にまで、電話媒体の営業が追いかけてくる。ほんとに世の中、こんなことでいいんだろうか。
〝電話帳にないものをどこで知るのですか?〟と聞いても、ただ廻ってきたところにかけているだけなので・・・・・と言う。
〝どこから廻ってきたのか?〟と問いただすと
今回は御注文宜しいんですね・・・・・失礼しました、と切ってしまった。 

 一時期NTTコミュニケーションズがひどかった。夜の9時を廻ってもしばしばかかってきた。
 ある日、キッパリと言った。
〝得だの、安いだの、便利だのという話は、私にはほとんど関係なし。できるだけ使わないようにしてるんだから・・・・・〟
 その日以来、キッパリと来なくなった。